「クオーツ」?「機械式」? 腕時計のムーブメントの違い
今日は会社に置いてある置き傘がついに5本目(うち折りたたみ傘1)となりましたので、腕時計のムーブメントの話をしましょう。
ムーブメントとは、腕時計を動かす機構のことを指します。
この機構は、実は大きく分ければ2種類しかありません。
・機械式
・クォーツ
です。
機械式
機械式時計の原理は、「ぜんまいを巻き、ぜんまいがほどける力を利用して歯車を動かす」
です。
歯の数が異なる歯車を複数組み合わせることで、1分で一周する針(秒針)、1時間で一周する針(長針)など、動きを制御してます。
機械式時計にはゼンマイの巻き方の違いから以下の2種類があります。
・自動巻(時計を動かした際の重力の力により巻き上げられる)
・手巻き(めっちゃ頑張って手で巻く)
歯車の組み方や、周辺部品を工夫することで、「日付表示」、「月の満ち欠け具合を表示(ムーンフェイズと呼ばれます)」等の複雑機構を搭載することも可能!
そういった機能は、組み方が難しく、部品の数も多くなるため、技術力のある職人しか作れません。価格も跳ね上がります。
1つの時計に数百個の部品が使われることも珍しくはない。
クォーツ
クォーツ式時計は「電池によって水晶振動子を一定の周期で振動させる」ことで駆動します。
クォーツとはそもそも石英のことです。石英の主成分が二酸化ケイ素の鉱物。こいつの透明な結晶が水晶ですね。まあその辺で調べた情報なので自分で何いってるかわかんないんですけどね。
とにかく、電池で動くということで、機械式と異なり化学反応を利用しております。
Casioなんかの時計はほぼほぼクォーツです。
クォーツと機械式の違いまとめ
語り出すと日がいくつあっても暮れまくりですのでざっくりこんな感じでまとめました。
クオーツ | 機械式 | |
---|---|---|
価格 | 非常に安い | 高い |
寿命 | 10〜20年程 | 50年以上 |
精度 | 月差±15 | 日差±15秒 |
耐久性 | 非常に高い | 壊れやすい |
資産価値 | 比較的低い | 非常に高い |
修理 | 難しい | 容易 |
位置づけ | 実用品 | 工芸品 |
「実用品のクォーツ、工芸品の機械式」
↑この認識が最も重要
寿命の関係もあり、クォーツは紙オムツみたいに使い捨て感覚、機械式は高級パンツみたいに一生モノあるいは形見になることが多いです。
正直に言うと、便利なのは圧倒的にクォーツですね。しかもめちゃ安いし。
中国製の時計なんかなら500円から買えます。じゃあ機械式なんかいらないのではないか?!と言う意見も出るかと思いますが、全くそんなことはなく、現にそう思っていない人が世の中には大量に蠢いているわけです。
わざわざ高い機械式を買う意味・意義については、別の記事で思う存分書き殴りたいと思います。