sleeping is dragonさん

変態腕時計シリーズ「Credor FUGAKU」

 

Credorは、SEIKOグループのブランドです。
2020年現在、SEIKOグループにはGSやOrientなどがありますが、Credorは、「宝飾時計」に特化したブランドです。

 

日本の時計は世界の一流時計ブランドに対抗するため、「実用性」をアイデンティティとして、薄利多売で稼いできました。

そんな中、本気出せば高級時計界でもやれるんだぜ?と勝負を仕掛けたのがSEIKOグループで、それが宝飾時計としてのCredorだったんですね。

久々の記事投稿ということで、ここまで柄にもなく真面目に喋りまくりで空回り、噛みまくりの口内炎の数がうなぎ登りですが、そろそろ代表作の「FUGAKU」を紹介します。

 

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性能
商品名:GBCC999
ケースサイズ:縦×横×厚さ=50.9×43.1×8.8 mm
風防:サファイアクリスタル
ムーブメント:機械式(手巻き)
耐水:3〜5気圧防水
内部機構:トゥールビヨン搭載
市場価格:50,000,000円

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1.コンセプト

 


ご覧の通り、大胆にも葛飾北斎の「富嶽三十六景」をモチーフにしてます。
そもそも普通はそんなの腕時計で表現しようなんて発想にならないので、目の付け所がすごい。
黒いブツブツした謎の物体タピオカを入れた液体等があそこまで流行するとはなかなか予想できませんからね。
やはり着眼力は大事です。

 


2.デザインについて

 

 

ブランドの発表によると、波の部分や周囲の装飾に18Kのイエローゴールド、ホワイトゴールドを使用しています。
白と金の波がとても綺麗ですね。

「一点の彫金加工を完成させるためには、およそ200時間をかけて極めて緻密な作業を重ねて製作しています。」
と公式HPで謳われておりますが、一点てどれのことだろうか。
よく見ると水しぶきの表現として金が点々と描かれてます。
これ一点一点200時間てこと????
え?全部やったら1万時間かかりません?
公認会計士の試験合格に4000時間程度かかると言われていますので、FUGAKU作る間に2〜3回会計士になれるということか。


また、背景部分は緻密なグラデーションでめちゃめちゃ凝ってます。この辺りはSEIKOの系譜を受け継いでいる。陸上リレーもバトントスで優位に立ち世界で戦っていますから、日本人は引き継ぎが得意かもしれません。知らんけど。


そして、背景は濃青系のグラデーション、金の装飾に加え、ベゼル部分には惜しみなくブルーサファイアを使用してますので、ガチャガチャしすぎて肝心の時刻が全く見えなくなってもおかしくないところですが、短針、長針の視認性もちゃんと確保されているのがえらい!


あとは上の方に鳥が飛んでますね。この時計の装飾の中で最もファインプレーなのが鳥を採用したとこですね。カモメですかね。

 


3.機能

 

 

高級時計の代名詞、トゥールビヨン搭載です。
なんとSEIKO初とのこと。
世界が認める技術力のSEIKOがトゥールビヨン作ってなかったのは意外でしたね。
まあ、FUGAKUの発表で、ただ作ってことなかっただけで、本気出せば作れることはわかりました。さすが世界のSEIKOです。

複雑機構を搭載しているわりに非常に薄型で作られているところもすごい点です。

 

4.まとめ

 

 

腕時計もここまで芸術になるのか、というのがパッと見でわかる素晴らしい作品でした。
値段はまあアレですね(^^)

FUGAKU以外にも色々な芸術作品とコラボしてほしいですね!モナリザとか。
兵馬俑とかどう?奈良の大仏とか!!

 


それではまた明日!