スイスに高級腕時計ブランドが多い理由\\ワタシ、キニナリマスッ!!!//
皆さん「腕時計といえばスイスが強い!」という印象をお持ちではないでしょうか。
筆者自身も今でこそ色々腕時計に関して知識が増えつつあります。
が、なぜか何も知らない昔から「スイスは時計が有名」という知識は、知らないうちにデフォルト脳内インストールされてました。
ちなみに売上ベースでいえば、スイスは世界の腕時計売上の70%を占めるとも言われております。
70%て、改めて聞いてもヤバイですね。
人間に占める水の割合と同じです。
ではなぜスイスはそれ程までに腕時計の聖地となっているのか。
今回はそこを見ていきたいと思います。
1.歴史の影響
実は上述の現在の状況を語る上で避けては通れない金銀版のウソッキーのような存在があります。
それが「ヨーロッパ宗教の歴史」です。
今回はお堅い話になってしまいますので、半目で寝ながら読み進めていくとよいでしょう。その分こちらが無駄にハイテンションでお送りします。YO。
1-1.フランス宗教戦争(ユグノー戦争)
実はもともと時計産業が盛んだったのはフランスでした。 \\ナンダッテーーー!!//
しかし、16世紀のフランスでユグノー戦争という宗教戦争が起きました。\\BOM!!//
フランス絶対王政を敷かんとするキリスト教カトリック教会。対するはキリスト教カルバン派プロテスタント、すなわちユグノーでした。\\Y・U・G・U・N・O ユグノーッ!!//
武力による戦争であったため、この時多くのユグノーの知識人や手工業者が国境を超えてスイスへ亡命しました。
フランスの時計従事者のほとんどはユグノーの手の者でしたので、こうして時計職人が大量にスイスに亡命することになっちゃいました(重度のてへぺろ案件)。
1-2.プロテスタント国家のスイス
ユグノーがスイスに亡命したのはもちろん国境を接しているからというのもありますが、スイスが「プロテスタントの国」だったことが大きいと思われます。
藁にもすがる思いで、思想を同じくする集団に逃げ込もうとしたのでしょう。
一方、その頃のスイスでは、プロテスタント的に贅沢は教義に反するとのことで、贅沢禁止令が発令されたところでした。これにより多くの金細工職人がニートに。
1-3.その時歴史が動いた
日銭暮らしで足りないeat!意図せず重なるビート!
フランス貴族は知らん顔!そいつらの手にはきっとモヒート!
ここで、誰が思いついたのか、なんとこの同じピンチに追い込まれた2勢力が手を組みます。
亡命者からみれば、「再び時計を作って人生の再興を」、金細工職人からみれば「え?贅沢禁止?時計作ってるだけですけど?時計は実用品ですよね?」てな具合。
スイスもこれについては認めざるを得ず、その後は「実用品としての宝飾時計」がスイスで大いに発達していくことになります。
歴史が動きました。\\ドンッ!!!//
ちなみに、ユグノー(プロテンスタント)に時計職人が多いのも決して偶然ではありません。
それはプロテスタントでは「合理的、効率的、勤勉」に働くことが美徳とされるため、時間管理が重要なのです。
そういった思想から、ユグノーには時計職人が多いのです。
2.現在のスイスの立ち位置
こうしてスイスで時計産業が発達しましたが、当時はあくまで時計としての実用性に重点が置かれてました。
しかし、現在のスイスの高級時計は「工芸品」、「芸術品」としての地位を確立しています。
その辺りの着地点の変化についてはまたおいおい触れたいとおもいます。
いじょう!